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ホシロジー編集部の篠宮です。
3月3日、ひな祭りの日に皆既月食が重なります。満月が地球の影にすっぽり入る夜です。しかも乙女座で起こる。こういう重なりって、どこか意味を感じてしまいますよね。お祝いの日に、赤く染まる月が浮かぶ。少し不思議な組み合わせです。
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乙女座の満月というのは、派手な高揚というより、「もう無理かもしれない」と感じていたことを見直す時間になりやすいんです。頑張り続けてきた役割とか、なんとなく続けていた習慣とか。気づけば自分を圧迫していたものが、浮かび上がりやすい。誰かに言われるのではなく、自分の中から「あ、これは終わりでいい」と思えてくる感じです。
月食は、普通の満月よりも影が濃くなります。隠れていた感情が表に出やすい。見ないようにしていた疲れや、本音が浮き出てくることもあります。でもそれは、壊すためというより、軽くするためなんですよね。影がかかるからこそ、本当に大事なものが分かることもあります。
乙女座は日常と深く関わります。食事、睡眠、仕事の進め方。細かい部分です。だから今回の月食は、壮大な夢というより、毎日の過ごし方に目が向きやすいです。体の声を無視していなかったか。無理なペースで走っていなかったか。そこに問いが差し込まれる感じです。
赤く染まる月、いわゆるブラッドムーンは、昔から再生の象徴とされてきました。終わりと始まりが同時にある色です。怖いというより、深い色なんです。自分の殻が少し剥がれる瞬間、と言ってもいいかもしれません。
3月3日という数字も印象的です。3は創造や発展の数です。それが重なる日。何かを増やすというより、自分の中のバラバラだった部分がひとつにまとまる感じです。理想と現実、頑張りと休息。どちらかを選ぶのではなく、両方を抱える形に近いです。
この日は、無理に外に出なくていいです。一人で過ごす時間を少しだけ確保してみる。部屋を軽く片づけるとか、使っていないものを手放すとか。それだけでも十分です。大きな決断より、小さな見直しのほうが響きやすい夜です。
月食は強い、とよく言われます。でも強さというのは、怖さではなく、濃さなんですよね。自分に向き合う濃さです。今の自分にとって本当に必要なものは何か。それを静かに確かめる時間です。
ひな祭りの夜に赤い月を見る。もし空を見上げられるなら、それだけでいいんです。見られなくても、同じ影は通ります。何かを卒業するというより、今の自分に合う形に少しだけ寄せていく。そのきっかけになる夜だと思います。

